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村瀬太乙(1803 享和3年 〜1881 明治14年7月3日)
村瀬太乙屏風 (2008年3月購入)
半途魂奪往耶廻
認得農家顔始開
雷雨逐人似相戯
雲間忽漏夕陽來
半途にして魂奪はる、往くか廻(かへ)すか
農家を認め得て顔、始めて開く
雷雨の人を逐ふこと、相ひ戯るに似たり
雲間、忽ち漏れて夕陽來る
『太乙堂詩鈔』10丁「急雨」(但し原本の「急雨」が「雷雨」になってゐる)。
山荘践約傍流行
歩到橋頭且有情
知是遊鞭孰先着
棋聲穿樹響丁々
山荘、約(約束)を践んで傍流を行く
歩み橋頭に到りて且(しばら)く情有り
知んぬ是れ遊鞭の孰か先づ着けるを
棋聲、樹を穿ちて響き丁々たり
己卯太乙七十七翁
『太乙堂詩鈔』21丁「林亭」